歯周治療

以下の症状をチェックしてみましょう!

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
  • ブラッシング時に出血する。
  • 口臭が気になる。
  • 歯肉がむずがゆい、痛い。
  • 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
  • かたい物が噛みにくい。
  • 歯が長くなったような気がする。
  • 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。

※上記の項目3つあてはまる
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。

※上記の項目6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。

※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。

歯周病は、歯周病菌(細菌バイオフィルム)の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

健康な状態と重度の歯周病

それを防ぐため、原因であるバイオフィルムの除去および歯石の除去、ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整などを行います。
ゴルフなどでも自己流でやるとなかなか上達しないと思いますが、歯磨きも一緒で、効率的に磨ける方法をチェックしていきます。
よく効く飲み薬やうがい薬はないのかと質問されますが、現在では効率的なブラッシングによって環境を整えるのが一番効果があると言われています。
急がば回れ、遠回りは感動への近道などという言葉がありますのでともに頑張りましょう。
その後、歯茎の上の歯石とり(スケーリング)を行い、必要があれば歯茎の下の歯石とり(SRP)を行い病状をチェックしていきます。

歯茎の検査と歯石とり

また、歯周病の進行に伴い歯は動いてきますが、動いている歯で噛むとさらに負担が増すため、その負担を軽くするために咬み合わせの調整を行います。
これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(~3㎜)維持されれば定期検診に移行します。
基本治療で一部ポケットの深さが改善されず、ポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。
また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。
手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。
ポケットが改善されれば、定期検診に移行します。

処置が終わるとブラッシングは安定していると思いますが、歯ブラシではとりきれないようなところからグラフのように後戻りが始まってしまいます。
後戻りがないよう、悪化しないよう定期検診にていい状態を保っていきましょう。

定期健診グラフ

関連項目